この記事はShifter Advent Calendar 2020の11日目の記事です。

もともとはこちらの呟きがきっかけでした。

GPLとはライセンスの種類で、WordPressはこのGPLで配布されており、またWordPressの派生物(テーマやプラグイン)もGPLで配布することが推奨されています。

GPLとはどんなライセンスかざっくりいうと自由が保障されているライセンスです。ざっくりすぎて怒られるかもしれないけど、自由に使って良いし、自由に改変して良いし、自由に配布して良いです。

そんなGPLで配布されているテーマをShifterで使ってみようというのが今回の記事です。

Shifterって?

実はShifterを使うのは初めてでした。

ShifterはWordPressをベースにしながら静的なコンテンツとして配信できるサービスです。(これまたざっくり)

今回は創作同人サイト用テーマということで、静的コンテンツの配信にぴったりだと思います。

テーマの入手

doさんよりWordPressテーマのEASELをダウンロードします。

Shifterをセッティング

WordPressを使うためにShifterをセッティングします。これは思ってたより簡単でした。

名前やユーザーネームを入れて登録するだけ!

Staticの方を選んで新しいサイトを作ります。

あとはダッシュボードに入ると普通のWordPressと同じように使えます。
早速先ほどダウンロードしたEASELをインストールしてみました。

EASELの特徴は、テーマを有効化すると既に「作品」というカスタム投稿タイプが用意されていること。
普通の投稿や固定ページはブロックエディタを使う仕様になっているのですが、「作品」はクラシックエディターでした。文章を書く人にはこちらの方が使いやすいという心遣いでしょうか。

EASELでできること

EASELは、小説などの文章やイラストの投稿が管理しやすいテーマになっています。

– テーマ独自の投稿タイプで作品を独立して管理
– 小説・イラストなど、作品形態によってアーカイブページのレイアウトを切り替え
– 便利なショートコードで、作品一覧を自動生成
– バリバリカスタマイズしたい方向けに、専用の子テーマも配布

do 「EASEL」

上記のようなイラストの作品一覧ページがショートコードで作れたり(サンプルはEASELサイトより)、

上記のような小説の作品一覧ページがショートコードで作れたり(サンプルはEASELサイトより)します。

EASELのサイト内にショートコードの使い方ページもあるので、すぐにサイトがセットアップできます。

ShfterとEASEL

ShifterはWordPressのコンテンツを静的コンテンツに変えて配信しているので、速度がとても早く見るのにストレスがありません。

また、セキュリティ面でも安心ですし、静的コンテンツに変換していることによりサーバー負荷も少なくバズっても安心です!

EASELの作者さんはご存知ないのですが、「このサイトについて」ページで

創作における交流もSNS人気の根強い時代です。が、たくさんの方に使っていただき、創作系個人サイトが盛り上がればいいなとの思いから、すべてのテンプレート・プログラムを無料で公開・配布しています。

do 「このサイトについて」

とありました。昨今、色んなプラットフォームサービスがありますが、プラットフォームのルールや主義に振り回されず、自分で決めて自分のコンテンツを管理するというのも今の時代、また改めて良いのではないでしょうか?

というわけで、文章やイラストを公開したい人!EASELとShifterの組み合わせおすすめですよ!

好きな詩があります。茨木のり子さんが書いた「六月」という名のその詩は時々、私に生きている場所を振り返らせてくれます。

どこかに美しい村はないか
一日の仕事の終わりには一杯の黒ビール
鍬を立てかけ 籠をおき
男も女も大きなジョッキをかたむける

どこかに美しい街はないか
食べられる実をつけた街路樹が
どこまでも続き すみれいろした夕暮れは
若者のやさしいさざめきで満ち満ちる

どこかに美しい人と人の力はないか
同じ時代をともに生きる
したしさとおかしさとそうして怒りが
鋭い力となって たちあらわれる

いきなり詩から始まってしまいましたが、今年一年を振り返るとそんな年だったように思うのです。

特に後半、WordCamp Tokyo 2019 に登壇させていただいて、WordCamp Osaka 2019 ではLTをさせていただいて。
ありがたいことにWordPress関係での登壇はここのところ毎年どこかでさせていただいていたのですが、今年のこの二回はどちらも珍しく緊張がありました。

人前に立って話すのにそんなに緊張をする性質ではないので、どうして今回は緊張したのだろうかと考えてみると、どちらもWordPressの話だけれど、WordPressの技術的な話ではなく、WordPressを通してどう動いていくかという話で、それを謂わば「技術カンファレンス」として参加している人も多いWordCampで話すことに「どれだけ受け入れてもらえるだろうか?」という不安があったからのように思います。

ただ、不安でも緊張してでも、今年、私はこういったことを誰かに、できれば多くの人に伝えたかったのです。

それは、ちっぽけな個人が、多くの人の力が集まって作られているWordPressというものを使って何をしているかという、WordPressというツールの先を見てもらいたかったからのように思っています。

WordPressはそのミッションとして「パブリッシングの民主化」を掲げています。
今の世の中、発信できるツールはWordPress以外にもあり、私はそれも活用しています。TwitterやFacebookもそうです。でも、それはそのサービスの中のルールがあり、その枠の中でしていることです。

WordPressを使うにはサーバーを用意してドメインを取って、「サイトを作る」という作業が必要です。しかし、そこに自由があります。自由に書いて良い。自由に発信して良い。当たり前のように感じるかもしれませんが、意外と私たちの周りには自分自身というものを含め、自らを縛っているものが多くありませんか?

なのでその上での私にとっての「パブリッシングの民主化」を考えるのです。

ちょっと話は飛びますが、2018年、WordBenchという日本のローカルWordPressコミュニティイベントを盛り上げていたサイト(コミュニティ名)の終了というものがありました。その時にたくさんの人がいろんな気持ちをブログに書いて。渦中にあった私はむしろ「絶対に書くもんか」と思っていました。きっとその時に何かを書いてそれで気持ちを収めてしまいたくはなかったのかもしれません。
そして、書かないという選択をしたのは、それはその時に、幸福にも私には小さいけどできることがあったからだ、とも思います。(WordPress Meetupへの移行を支えるということに尽力していました)
いつでも、できることがあるというのは幸せなことです。
力が小さく、理想には及ばないにしても。

1年半経って、結果として良い方向に行ったのでは、と思っています。でも、もしかすると傷はまだ残っているのかもしれません。誰かの傷を癒すことができたら、と思うけれど、それは私の力でどうにかと思うのはむしろ傲慢で、時間に任せるしかないとも思います。
だけど、きっと、私はまた自分に何かできることがあれば、自分の力の小ささや及ばなさに悔し泣きしながらも、それをしようとするでしょう。
そして、私はあなたといつでも話をしたいと思っています。

なぜかというと、そこに美しい力があるからです。人と人が作る力。個の力とそれが結びついた時に生まれるもの。その美しさ。
私はそれを信じているのだと思います。

WordPressの世界に上下はありません。すごい人はいるけれど、偉い人はいないはずです。
思うに、私たちはずっと自分をラベルづけする社会の中で生きてきました。男の子女の子、何組何番、何位、学歴、会社。
でも私が何かを書く時、私はただ一個の人間です。あなたが何か書くときも、同じく。
そんな風にただ一個の人間が、楽しく(まあ時には苦しいけれど)何かを生みだしながら、想いながら、書いたり繋がったりしていって、たまには心が通じたみたいな瞬間があったりしたら、これはもう美しくないわけがないと思うのです。

未分の光が乱反射してきらきらするみたいに。あなたの言葉を聞きたいし、あなたの想うことを自由に書いて欲しい。それは「想い」かもしれないし「情報」かもしれない。だけど、それに心動かされたり、助けられたりする人がいる。そうして広がって繋がっていくものは、大きく何かを変える可能性を持っている。

非常に情緒的ですが。これが私が1年を通して言いたかったこと、そして私の考える「パブリッシングの民主化」なのです。

さて、実際話してみてどうだったかというところですが、とても良い反応をいただきました。実際の場でもたくさんの人が感想を伝えたいと会いに来てくれて。Twitterでも反応をもらって。嬉しかったです。すごくホッとしました。
そこから続く話も。

WordCamp Tokyo でのセッションが 山梨 WordPress Meetup が立ち上がるきっかけとなったとのこと。

WordCamp Osaka での LT が グローバルのドキュメントチームでMeeting noteを書くきっかけとなったよとのこと。

本当にありがたい。
自分が想いを込めて発したことが、誰かにちゃんと受けとめてもらえて、動くきっかけになったなんて、これ以上にすごいことはないんじゃないかと思っています。受けとめてくれてありがとうございます。そしてそんな機会をくださったWordCamp Tokyo, WordCamp Osaka 実行委員会の皆さまありがとうございました。

今、私は WordPress コミュニティのグローバルのコミュニティチームで動いているのですが、そういうのもWordPressを通じた誰かの想いを繋ぐというのが好きでやっているように思います。またいつか、どういうことをしてるのかとかも書こうかな。(読みたい人はいるのだろうか)

2020年。まずは2月にWordCamp Asia 2020 があります。こちらはAsia初めてのフラッグシップWordCampということで、デザインチームの中で動いています。

それと!WordCamp Ogijima 2020 をやりますよ。楽しみ。男木島はとても綺麗な島で、しかも住んでいる人たちも楽しくて。ここでWordPressが好きなみんなと会えることが楽しみで仕方がありません。そしてWordPressが好きなみんなとWordCampが作れることも。今回は実行委員、サポートスタッフ、インターンという役割を作って募集をしています。締め切りは12月31日。ぜひ一緒にWordCampを作りませんか?

そうそう。そんなに旅に出るみたいには動けないよ、という方、ちょっとだけ覗いてみたいけどという方には、 WP ZoomUPというオンラインでのWordPress勉強会があります。
来年1月には 1月11日 #33 WP ZoomUP 新年座談会 & WordCamp Asia 情報交換会26日 #34 WP ZoomUP 新春スペシャル 100%GPLテーマ作者大集合! とが決まっていますので、こちらもお気軽に参加してみてください。

ここに同じ時代をともに生きる「美しい人と人の力」がありますよ。

「WordPressのやさしい教科書。 手を動かしながら学ぶ実用サイト作りと正しい運用 5.x対応版」という本を書きました。MDNさん発行で本日発売です。やったー!

全国書店にも並んでいると思うのですが、Amazon 売れ筋ランキングホームページ入門書部門とWebデザイン部門で3位をいただいているようで、手にとってくださってる方がいるんだとじんわり嬉しく思っています。
Amazonでの購買はこちらからどうぞ

意外がられるのですが、初めての本です。竹下和人さん、占部 紘さん、シマキョウスケさんとの共著になります。どんな経緯でとかどうやってとかは竹下さんがブログにまとめてくださったので、興味がある方はそちらをどうぞ。
私の方ではこの本で何ができるかとこの本を何故書こうと思ったかということを書いてみようと思います。

  1. 「WordPressのやさしい教科書。 」ってどんな人向けの本?
  2. 「WordPressのやさしい教科書。 」で何ができるようになる?
  3. この本を何故書こうと思ったか
  4. WordPressでサイトを持つ意味
  5. 著者陣について
  6. レビューチームやご協力くださった方々
  7. 「WordPressのやさしい教科書。」を使ったイベント

「WordPressのやさしい教科書。 」ってどんな人向けの本?

この本は初心者向けの本です。

  • WordPress でサイトを作ってみたい
  • WordPress 5.0 でエディター変わったけどどう使ったらいいの?
  • WordPress でサイトを作るとき、作ったあと、どういうことに気をつけたらいいの?

と、思っているような人に向けて書いています。
特に「自分のサイトを作りたいし、WordPressに興味があるけど難しいのかな?」とか「WordPressってよく聞くし使ってみたいけどセキュリティとか怖い」とか思うような方には読んで欲しいです。
WordPress怖くないよ!

「WordPressのやさしい教科書。 」で何ができるようになる?

ここはとても重要なところだと思います。

WordPressのやさしい教科書でできること

  • WordPressのライセンスや成り立ちなど基礎知識を得る
  • レンタルサーバーを契約し独自ドメインを取得してWordPressをインストールする
  • WordPressの初期設定をおこない、管理画面の機能を知る
  • テーマやプラグインを設定する
  • 固定ページを作る
  • コンタクトフォーム(お問い合わせページ)を作る
  • ブロックエディター(Gutenberg / グーテンベルク)の使い方を知る
  • Google Mapの設定
  • Facebook、Twitterとの連動、instagram、Youtubeの埋め込み
  • Googleアナリティクス(アクセス解析)の設定
  • セキュリティ対策を知る
  • WordPressの公式サイトや、コミュニティ、情報収集について知る

というようなことができます。基礎知識や実際の運用で必要そうなこと一式という感じでしょうか。
反対にこの本を読んでもできるようにならないこと、というのもあります。

  • PHPやCSS、HTML、Javascript
  • プラグインやテーマの作り方

などは他の本を選んでいただくか、WordPressの基礎知識を身につけた上で調べていただくというように考えています。

本書のページを少し公開します。こんな感じです。

この本を何故書こうと思ったか

私は今、香川県にある男木島という島に住んでいます。6年前に大阪から島に越してきて、地方でWordPress MeetupやWordCampを開催していろんな人の声を聞くようになって思ったのは

「めっちゃWordPress求められてるやん!」

ということでした。WordPressそのものに興味があるという方も多いですし、それ以上に「あなたのやりたいことにはWordPressがぴったりですよ」ということも多いのです。カフェのサイト、花屋さんのサイト、写真家さんのサイト、お寺のサイト、美容室のサイト、イラストレーターさんのサイト、などなど。

ちょっと大きい話になっちゃうのですが終身雇用制度とかは幻想だ、みたいになった今の時代に実は「自分で何かやろう」としてる人、実際に動いてる人って多くって、私はそういう人たちを応援したいし、WordPressはまさにそういう人たちにぴったりのツールだと思っています。

そして同時にそういう人たちは多いのにWordPressの情報が「届いてないな」と思うこともあるのです。
例えば「Gutenbergはバグだらけで使えない」とか「WordPressを使うならまず有料テーマを買わなきゃ」とか、そうじゃないよと思う話がTwitterで流れてきたりします。

つまり、多くの人に届けたい、また今届いていない人に届けたいと考えたら、今までとは違うアプローチが必要なのではないか、ということを思ったのでした。私が今までメインでしてきたアプローチはWordPressの勉強会やイベントです。

ちょうどそういうことを考えているタイミングで、デジタルキューブ社岡本さんのWordPress5系対応の本を書きたい人を探してる的な言葉を見て、「書きたいです」と手を挙げさせていただいたのでした。岡本さんありがとうございました!

WordPressでサイトを持つ意味

今はSNSもあるし、小さなお店だったらGoogleマイビジネスやFacebookページ、そしてブログや記事を書くにもアメブロやnoteなどたくさんのサービスがあります。
いわゆる自社サイトを持たなくても自分の文章を読んでもらったり、広報は可能になっています。そういったサービスを使うことは賛成ですし、私もいくつかのサービスを利用しています。

しかし、その上で私は自分のサイトを持つことに意味はあると思っています。まずはSNSなどでは流れていってしまう情報をまとめるということ。また他者の評価ではない自分の価値観を伝える場所を、サービスの形が変わるかもというようなことを心配せずに自分で持つということ。

そして、身についた技術は自身を裏切りません。知識や技術を身につけるということは必ず自身を助けることになるでしょう。

著者陣について

さて、この本を書き上げるにはたくさんの方の協力が必要でした。最初にきっかけをくださった岡本さんもそうですがWordPressコミュニティの皆さんにとてもお世話になっています。

まず共著者の3人。

竹下和人さん
竹下さんがいなかったらこの本は出来上がらなかったことでしょう。ツールの管理やスケジュールの管理、編集者さんとのやりとりに、著者陣の管理まで、ものすごいマネージメント能力を発揮してくださいました。且つ、一番ページ数も書いてくださってます。構成及び、CHAPTAR2.3.7.8を担当してくださっています。

シマキョウスケさん
シマさんは、この後に触れる「レビューチーム」として参加してくださっていたのですが、ちょうどこの本を書いているタイミングが年度末というみんなが仕事も忙しいタイミングで、もう無理かも…となった時のように神のように「書きますよ」と助けてくださいました。CHAPTAR6を担当してくださっています。

占部 紘さん
占部さんは本当にお仕事も忙しいタイミングだったと思うのに、本書の中で一番重要なWordPress5.0から導入されたブロックエディター(Gutenberg)部分を書き上げてくださいました。ここは占部さんじゃないと書けなかったと思います。というわけでCHAPTER5の05-10を担当してくださってます。

東京に住んでいる人間が誰一人いない著者陣。でも技術力もあってそれぞれ会社員だったりフリーランスだったり、バラバラだからこその視点の違いのフォローがあって総合力のある本になったんじゃないかと思います。

書店に置くPOPに似顔絵バージョンもあるので探してみてください。似てるかな?

本の中でもWordPressに関する情報を得られる場所としてコミュニティの紹介をしています。

WordPressのコミュニティページ画像

レビューチームやご協力くださった方々

今回の本では、「わかりやすいか」「間違いはないか」「もっと書いた方が良いことはあるか」などの視点から見てもらうためにレビューをお願いした方々がいます。これらの方々は「WordPressについての良い本を出せるといいね」という気持ちで協力してくださいました。
村上直子さん、河野千秋さん、三浦佐代子さん、齋木弘樹さん、そしてWordPress.comJetpackAkismet について Automattic高野直子さん。
すごく時間のかかることを丁寧にしてくださって本当にありがとうございました。

MDN編集の塩見さん、DTPを担当してくださったリンクアップさん、ありがとうございました。著者陣がやりやすいようにと新しいツールの導入にもつきあってくださったり、色々な質問に丁寧に答えてくださって、とても心強かったです。

あ、あとサンプルサイト内の写真は男木島のダモンテ商会さんで撮りました。撮影を快く許可してくださってありがとうございます。男木島にいらした際にはダモンテ商会さんの美味しいパンと珈琲を皆さまぜひ味わってください!

それと書店に置く手描きPOPは男木島図書館スタッフのミッキーが描いてくださいました。これから書店周りの旅に出るので、見つけられた方はぜひ写真を撮ってTwitterとかにあげて欲しいです。

直接のやり取りはしていないのですが、本書の表紙等のイラストはHama-Houseさんが描いてくださいました。私が猫がたくさんいるという島に住んでいるから猫なわけではない、と信じたい。

「WordPressのやさしい教科書。」を使ったイベント

6月10日の夜にオンラインで実際に「WordPressのやさしい教科書」を使ってサイトをリアルタイムで作ってみるというイベントをWordPressのオンライン勉強会 WP ZoomUP にておこないます。

#20 WP ZoomUP 「WordPressのやさしい教科書」実際にサイトを作ってみよう!

#20 WP ZoomUP 「WordPressのやさしい教科書」実際にサイトを作ってみよう!のイベント画像

参加申し込みはconnpassからどうぞ。オンラインなのでどこからでも参加できます。実際に買ってみてわからないところがあった方もどうぞ!

今年の関西での WordCamp は大阪。WordCamp Osaka の名前での開催は2012年以来となります。
2018年6月2日の1日目がカンファレンスデイ、6月3日の2日目はコントリビューターデイという形で開催されました。

スピーカーとして

WordCamp Osaka 2018 では 昨年の WordCamp Kyoto と WordCamp Tokyo のコントリビューターデイからオンラインでの活動を経て完成させることができた「Japan WordCamp」 サイトのリニューアルについてと、そもそもWordCampってどうやったらできるの?的なお話を小原千秋さんと一緒にさせていただきました。

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紺屋の白袴とは良く言ったもので、「まさに」と思いながら記事を書くのが後々になっていました。
今年は日本国内ではWordCamp※が3ヶ所で開催されました。
順番でいうと大阪→男木島→東京なのですが、今回は一番最近におこなわれたWordCamp  Tokyoについて書きたいと思います。

※世界NO.1シェアを誇るオープンソースのブログ/CMSソフトウェア WordPress のユーザーと開発者がその普及と情報交換を目的として一 堂に会するイベントで、WordPress Foundation によって承認されているイベントです。

1日目はコントリビューターデイ

WordCamp Tokyo 2018 の1日目はコントリビューターデイでした。2014年のWordCamp Kansai 以降、日本のWordCampでもおこなわれるようになったコントリビューターデイ(貢献者の日)ですが、今まではセッションデイが1日目でコントリビューターデイが2日目(もしくはコントリビュートを日として分けない形)という形式でした。

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1月21日、WordBench 長野にてお話ししてきました。

 


Photo by.コワーキングスペースknower(s)

セッション中にも少しお話ししたのですが、今回お話しすることになった経緯としては、昨年の WordCamp Tokyo の打ち上げの際に、今回の主催者であるToro_Unitさんが、「俺は関西や東京に呼ばれてここまで来るのに誰も長野には来ない!」という話をされていたのがきっかけです。
笑い話のように(そして実際笑い成分を含んで)話しているわけですが、私としては結構これは重要な話だな、と思いました。

 

ちょうど、先日から動いている WordPress の情報ブログ CaptalP さんでも、「WordCamp でスピーカーに交通費を出すべきか?」という記事が上がっているのですが、WordCamp を代表とする WordPress のイベントに地方から呼ばれて行く。その時の交通費や宿泊費はもちろん自腹です。
WordCampにスタッフとして関われること、スピーカーとして呼ばれること、楽しいという気持ちも大きくあると思いますし、できれば誇りだと思ってくれたらいいなと呼ぶ側としては思ったりもします。でも負担は実際軽くはないんですよね。
そして、地方の WordBench の場合、東京や関西ではテーマによっては100人集まるような状況ですが、地方ではなかなか人数が集まりません。
私自身は、まあ、2人でも3人でもいいんじゃないか、というスタンスでいたりはしますが「寂しい」という気持ちはわかります。

 

Toro_Unitさんはとても優秀なエンジニアで、WordPress の公式ディレクトリ掲載プラグイン作者でもあるし、コアの貢献者でもあります。
そんな若くて優秀な方が、地方民は搾取されていると感じるなんて(そういう環境を作ってしまっていることに)良くないぞー、と思ったのです。

 

と、いうわけで長野まで行ってきました。

 

今回の私のセッションの目的としては「WordBench 長野」というWordPressコミュニティに、今までWordBenchに来たことがないような人にも来てもらいたいというものでした。
そこで。Toro_Unitさんとは先に相談をしたのですが、興味を持ってもらうセッションをしようと思い、普段お話しすることとはちょっと趣向を変えて、フリーランスWebデザイナーとしてのワークフローの話とお金の話をしてきました。(他の登壇者さんが技術的な話やコントリビュートの話はしてくれると信じて!そしてその通りだった!)

 

目的はWordBench長野に来た方へ、と搾ったものだったので、最初セッションスライドをWebにアップする予定はなかったのですが、使っているツールなどメモし損ねたのでちゃんと見たいというような言葉もいただき簡易版をアップいたします。

 

わりと私は、仕事のスタイルとして周りがやりやすいよう合わせていくので私からあまりツールを指定したりはしないのですが、ディレクション&デザインで入っている場合、チームでGitは使えると便利だなあと感じています。

 

後から思ったのは、デザイナーとして、WordPress用のデザインデータをどう作ってるか、というのを掘り下げてもセッションになりそうですね。もしくは情報交換会も楽しそう。
セッションでもお話ししましたが、WP-REST-API の普及やデバイスの進化、制作の定義すら変わっていく中で、ワークフローというのはどんどん変化していくと思っています。

 

WordBench 長野は、とても和やかな雰囲気で、会場となったKnower(s)さんの雰囲気もとても良かったし、スタッフとして細々と動いてくださっていた皆さま、他の登壇者の皆さまの濃いセッション、長野の皆さんも遠方から足を運んでくださった皆さまも、楽しそうで行って良かったなあと思いました。
あ、あと懇親会中のLTも素晴らしかったです。たんしおさんの書けないけどすごいこととか、石川さんのWordPressのテーマで見積書請求書発行システムとか。
作ってるもの自慢いいですよね。
 

WordBench は全国各地でありますので、ぜひお近くの WordBench に皆さま参加してみてください。なかったら作るというのも手ですよー!

少し前の話になるのですが、WordCamp Europe 2016 に参加してきたのでそのレポートを。(ちなみにここから、WordCamp Kansai 、 WordCamp Tokyo とレポートが続く予定。)

 

WordCamp Europe への参加は2回目。1回目は、初めての”Europe”という名前で行った時でした。
その時のレポートはWP-Dというサイトで書いています。→WordCamp Europe 2013に参加してきました

WordCamp Europe 2013 の時の参加人数は1000人に満たないぐらいだったと思うのですが、今回は3000人!とのことで、ヨーロッパでの WordPress コミュニティの成長を感じました。

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会場はウィーンの MuseumsQuartier(ミュージアム・クォーター)という、美術館などが集まっているカルチャーエリアの中の2つの建物を使って行われ、メイン会場は大ホールのセッションとスポンサーエリア、サブ会場はコミュニティのアンカンファレンスと小さめのセッションが行われました。
(さらに…)

WordPress公式ディレクトリに掲載しているテーマ「nu2013」のアップデートを行いました。
https://ja.wordpress.org/themes/nu2013/

これはもともと Twenty Thirteen の子テーマで、Twenty Thirteenを日本語でもいい感じに使えるようにというものだったのですが(もしくは青色系統でTwenty Thirteenを使いたい人のために)、各デバイスでの日本語環境が変わってきていることを受けて、アップデートしました。
今回で、游ゴシック体がメインとなっております。

I have updated the theme “nu2013”, which is on the WordPress official repository.
https://wordpress.org/themes/nu2013/

This is a child theme of Twenty Thirteen. With this theme, Japanese fonts look much better. This update follows the changes made on the Japanese fonts on several devices.
Since this update, “Yu Gothic” has become the main font.

nu2013 画面キャプチャ

オープンセミナー香川でお話ししてきました。
オープンセミナー香川とは、色々なオープンソースについて発表があるカンファレンスです。
私は昨年も登壇させていただいたのですが、今年は昨年からの続きのような形で、WordCamp Tokyo 2015での登壇スライドに、男木島図書館開館後の状況などを追加したものを発表いたしました。

この記事は WordPress Advent Calendar 2015 の 12日目の記事です。
WordPress を使っている皆さま、これから WordPress を使おうと思っている皆さま。テーマ(WordPress のテンプレート)選びは楽しいけれど悩みますよね。
特に思うのは海外製のテーマは英語で見ているとかっこいいけれど日本語にするとイマイチ。もしくは日本語になった時にどうなるか不安ってありませんか?
そんな不安を解消しちゃうべく日本語で見ても美しい WordPress のダッシュボード(管理画面)から更新できるテーマを紹介したいと思います。

目次

  • 日本語で使いやすい美しい無料国産WordPressテーマの紹介
  • 初心者向け:テーマ変更の仕方
  • 中級者向け:JetPackを使ったテーマ編集(CSS編集)の仕方
  • 制作者向け:子テーマの作り方
  • 100%GPLテーマのススメ

(さらに…)

More Publishing な WordCamp Tokyo 2015

WordCamp Tokyo 2015 レポート

10月31日、11月1日と2日間に渡って開催されたWordCamp Tokyo 2015 に参加してきました。

contoributor day

1日目はセッションスピーカーとしてWordPressと男木島図書館の話を

1日目はセッションスピーカーとして講演をいたしました。
スライドはこちらになります。

今回のWordCamp Tokyo のテーマは「More Publishing」。WordPressが謳う「パブリッシングの民主化」を意識したものとなっています。
現在、私は男木島という瀬戸内の離島でWebデザイナーの仕事を続けながら民営の図書館作りを進めています。離島という場所で何かをするには「情報発信」は必須となります。
WordPress が離島という環境の中で活用されているか、活用の仕方、そして WordPress へコントリビュートすることのメリットなどをお話しさせて頂きました。
(さらに…)

WordCamp Kansai 2014 を終えて

WordCamp Kansai 2014 振り返り

「ブログを書くまでが WordCamp !」ということで、だいぶ遅くなりましたが、先日 WordCamp Kansai 2014 公式サイトにて会計報告を行い、やっと WordCamp Kansai 2014 の実務が全て終わったので、ブログを書きたいと思います。
今後の WordPress イベントの参考になる部分があれば幸いです。

はじめに

今年6月に開催された WordCamp Kansai 2014 では実行委員長をつとめさせて頂きました。実行委員長をするにあたって心にとめていた事が3つあります。

  • WordPress に恩返しを
  • 未来へ繋げる
  • 責難は成事にあらず

メインカンファレンスルームは超満員 WordCamp Kansai 20144 DSC_0945DSC_0773 WordCamp Kansai 2014 Contributor DayWordCamp Kansai 2014

(さらに…)

WordPress Slack について

Slackって?どうやって参加するの?

前回の記事でも少し書いたのですが、現在Slackというチーム向けのコミュニケーションツールがWordPressのコミュニティで導入されています。
WordCamp San Francisco 2014 の Matt Mullenweg さんの基調講演でWordPressに関することをやりとりするために導入すると発表されたものです。
公式の英語版はこちらから登録できます。 →https://make.wordpress.org/chat/

公式のSlackとは別に日本語版(仮)として、@Taiさんが開設してくださったこちらも稼働中です。 →https://wpja.slack.com/
WordPress日本語”非公式”Slackの参加方法

(さらに…)

和訳:WordPressテーマレビューを多言語で行うためのミーティング議事録

Make WordPressというサイトにあがっている「Theme reviewing in other languages meeting notes」という記事の和訳です。
これはWordPressの公式ディレクトリに掲載するテーマレビュアーの英語圏以外からの参加に関するミーティングの議事録です。
ミーティングはSlackというチャットツール(場)を使って行われました。Slackについては文末にて説明を書きます。

翻訳にあたって、@odysseyさん、@shinichiNさんに手伝って頂きました。Thanks!


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